中道歯科医院:お知らせ

2010年5月24日
平成22年3月 院長のマンスリートーク ◆歯周病と全身の健康の関係

◆歯周病と全身の健康の関係


歯周病(歯肉炎・歯周炎)は、歯周ポケット内の細菌によって引き起こされる慢性炎症であるが、「糖尿病」、「肥満」、「狭心症・心筋梗塞」、「誤讌性肺炎」、「早期低体重児出産」、「骨粗鬆症」「免疫・アレルギー疾患」とも関連していることが、近年明らかになってきた。

 歯周病を放置しておくと、他の臓器に悪い影響を与えることになる。最近、東京医科歯科大学大学院和泉雄一教授の「早期低体重出産」に関する話を聞いたが、低体重で出産した新生児に仮死、低体温、高ビリルビン血症が起こることがあるとのことである。また、最近の調査では、低出生体重児は出生直後の影響だけでなく、将来的に肥満や生活習慣病の危険性が高いことも報告されているようだ。

妊娠中は、つわりのためにブラッシングがしづらく、ホルモンバランスの変化のために口の中の状態が変わり、むし歯や歯周病にかかりやすくなるので、歯科医院での健診や治療を行う必要がある。生まれてくる赤ちゃんのために、口の中を健康な状態に保ちたいものだ。