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2024年1月26日
令和6年1月院長のマンスリ−ト−ク◆昭和40年代の歯科医療−①昭和40年1月改定の影響率分析
令和6年1月院長のマンスリ−ト−ク◆昭和40年代の歯科医療−①昭和40年1月改定の影響率分析

いろいろと問題のあった昭和40年代の歯科医療の第1回は、昭和40年1月の歯科診療報酬改正(改定率が9.40%)のそれぞれの点数のアップをみて、実際の影響率が何%だったかを分析する。昭和40年は11月にも小改正(改定率が0.17%)があったが、 歯科材料価格基準ができた昭和42年の前と後では様相がガラリと違ってくるので、今回の分析のもつ意味は大きいといわざるを得ない。 歯科が厚生省のル−ル違反によって低評価の憂き目にあっていることは次回以降おいおい述べていくこととする。
まず、基本診療料では、初診時基本診療料は20点から9点アップして29点となった。
レントゲン診断では、写真診断料が11点から12点に、撮影料は22点から23点となった。
処置料(歯牙疾患の処置)は普通処置(1歯1回につき−貼薬、仮封、覆罩及び根管治療並びに患歯に起因する歯根膜炎及び口腔内の瘻孔に対する処置等も含む−)は単根6点は据え置きで、複根は7点から8点に、抜髄(1歯につき)は単根は9点から14点、複根は10点から16点に、歯髄切断(1歯につき)は8点から14点、根管充てん(1歯につき)は単根10点から13点、複根は11点から15点になった。
処置料(口腔軟組織疾患の処置及び外科後処置)では、口腔軟組織疾患の処置(智歯周囲炎、 歯齦炎、口内炎及び舌炎を含む)は6点、外科後処置(1口腔につき)は6点に据え置かれた。
処置料(その他の処置)では、歯槽膿漏の処置(1顎1回につき)が6点に据え置き、歯石除去(1顎1回につき)は11点から15点、 盲のう掻爬(1顎1回につき)は32点から50点、 充てん物又は補てつ物の除去(1歯につき)は7点に据え置かれた。
手術では、 抜歯術(1歯につき)で乳歯が11点から17点、 前歯は16点から17点、 臼歯は24点から25点、難抜歯(埋伏歯、歯根肥大、骨の癒着歯等に対する骨の開さく又は歯根分離術)は80点から84点、 埋伏智歯については、114点から120点となった。 歯槽骨整形術、 骨瘤除去術(前歯)は13点から14点、 口腔外消炎手術(2センチメ−トル未満のもの)は20点から21点となった。
歯槽膿漏の手術では、 歯齦切除術(1回につき)が55点から70点、 特殊手術(ノイマン法等)(1回につき)は110点から130点、 暫間固定術は65点から70点となった。
充てん及びインレ−では、 銀錫アマルガム(1窩洞1面につき)が22点から24点、燐酸セメント(1窩洞1面につき)が9点から10点、珪酸セメント(1窩洞1面につき)が21点から29点、レジン(1窩洞1面につき)が28点から29点、金合金(14Kカラットインレ−)(1個につき)はポストインレ−が110点から130点、 複雑窩洞インレ−が80点から90点、 その他の合金インレ−(1個につき)が60点から70点となった。
補綴の局部義歯(1床につき)では、 1歯より4歯までが110点から120点に、 5歯より8歯までが130点から150点に、 9歯より11歯までが170点から180点に、 12歯より14歯までが200点から210点に、 総義歯(1顎につき)が330点から350点になった。 なお、 遊離端加算が30点から35点に引き上げられた。
鋳造鉤(1個につき)は、 金合金(14カラット)大臼歯が90点から120点に、 小臼歯が80点から100点に、 線鉤不銹綱は、 双歯鉤が22点から24点に、 両翼鉤(レストつき)が20点から22点、レストのないものが18点から20点、 線鉤特殊綱は双歯鉤が24点から27点、 両翼鉤(レストつき)が22点から25点、 レストのないものが20点から23点に、 バ−では不銹綱が50点から55点に、 特殊綱は60点から65点となった。
 歯冠継続歯では、陶歯前装金合金(14カラット)裏装が150点から170点に、陶歯前装その他の合金裏装が110点から120点に、全陶歯冠が65点から70点に、レジン冠が55点から60点になった。
 金属冠の金合金(20カラット以上)冠では、大臼歯が180点、小臼歯が150点に据え置かれたが、金属冠金銀パラジウム合金冠では、大臼歯が110点から140点、小臼歯が100点から120点に、その他の金属冠では、大臼歯が65点から70点、小臼歯が65点から70点になった。
支台築造は、 セメントが9点から10点、 アマルガムが20点から30点、 銀合金が34点から45点になった。
ダミ−の前歯部では、金合金(14カラット)裏装が160点から180点、その他の合金裏装が65点から70点、レジン装が50点から55点に、臼歯部では、金銀パラジウム合金裏装又は鋳造ダミ−が170点から200点、その他の合金裏装又は鋳造ダミ−が100点から110点になった。 口蓋補綴,顎補綴(1顎につき)では、床の印象採得が簡単なものが55点から60点に、床の印象採得が困難なものが110点から120点になった。
充てん物及び補綴物の修理では、有床義歯修理が60点から65点に、金属冠修理(1個につき)では金合金冠が34点に据え置き、その他の金属冠が21点から24点に、金合金鉤修理(1個につき)は28点に据え置き、歯冠継続歯修理(1歯につき)が50点から55点に、脱離したインレ−の装着(1歯につき)が6点に据え置き、脱離した金属冠または歯冠継続歯の装着(1歯につき)も6点に据え置きになった。
麻酔では、伝達麻酔の下顎孔又は眼窩下孔にするものが8点に据え置き、伝達麻酔の正円孔、卵円孔又はガッセル節にするものが55点から59点に、浸潤麻酔、圧迫麻酔は4点(変わらず)、迷もう麻酔は11点から12点になった。

昭和39年度の社会医療診療行為別調査を使って影響率を計算したところ、改定率9.40%のところ15.61%となった。この年は、「物」(約16%)が「技術」と分離してなかったので、本来ならば、11.19%位になるべきだったから、4.42%多かったといえる。
影響率を計算した表を下に示す。

 

   


当院の特徴紹介
いつも、総山先生の教えを守るよう治療に当たっています。
院長は、この事業の設立時から中心的役割をにない一定の成果を出しました。
年に1回は必ず「かかりつけ歯科医」で健診することが重要と考えます。
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