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2023年12月25日
令和5年12月院長のマンスリ−ト−ク ◆昭和30年代の歯科医療−⑩昭和30年代の診療報酬請求明細書
令和5年12月院長のマンスリ−ト−ク ◆昭和30年代の歯科医療−⑩昭和30年代の診療報酬請求明細書

令和5年12月院長のマンスリ−ト−ク
◆昭和30年代の歯科医療−⑩昭和30年代の診療報酬請求明細書

今月は、昭和36年12月の診療報酬請求明細書(表)についてみていく。
診療報酬請求書ならびに請求明細書は、 患者の診療を行った保険医療機関の開設者が、その責任において、支払基金や国保連合会へ提出するものである。
まず最初に、被保険者証、 被保険者手帳の記号・番号と保険者名を記入する。

○氏名欄について
氏名については、被保険者の場合、名を省略してもよい。男女の別は、該当文字を○印で囲む。生年月日は、生年だけを算用数字で書く。職務上外の別は、多くは「職業外」であり、いちいち「外」を

○印で包む必要はない。

○傷病名(部位)欄について
傷病名は、病名を同じくする歯牙または部位を単位として記載。部位と傷病名を明瞭に記載する。

○初診欄について
初診時基本診療料を受ける初診を行った際は、20点と記入する。 6歳未満の乳幼児に対して初診を行なった場合は、所定点数に5点を加算する。時間外初診であったり、深夜初診であった場合は、該当文字を○印で囲み、加算点数を20点にプラスした合計の点数を記入。

○投薬欄について
内服1.9点とは1剤1日単位である。内服1.4点とは、1日に2剤投与した場合の1剤についての点数。
 屯服は1日3包までを1単位として計算。

○ 注射欄について
皮下(筋)注射及び静脈注射の回数をそれぞれ記入。

○ レントゲン欄について
診断料及び撮影料の回数をそれぞれ記入。

○処置欄について
イ.普通処置を行った場合は、歯牙の部位を歯式に記入し、歯牙単位に処置回数を○で囲み併記した上、それらの回数の合計を記入。
 なお、複根管の根管治療を行なった回数は、普通処置とは別に(複)の個所に記入。
ロ.抜髄を行なった場合は、単根及び複根の別にそれぞれ回数を記入。
ハ.歯髄切断を行なった場合は、その回数を記入。なお、歯根完成期以前の歯髄について生活歯髄切断を行なった場合には、○として別にその回数を記入。
ニ.根管充填を行なった場合は、単根及び複根の別にそれぞれ回数を記入。
ホ.普通処置、抜髄、歯髄切断及び根管充填に特定薬剤を使用した場合は、その薬名及び使用量(力価を含む)を、根充欄の下の特定薬剤欄に記入。
ヘ.口腔軟組織疾患の処置及び外科後処置を行なった場合は、それぞれ該当欄に回数を記入。
ト.歯石除去及び歯槽膿漏の処置を行なった場合、それぞれ回数を記入。
チ.その他の欄は、歯頸部繃帯、硝酸銀焼灼等処置の所定点数を準用して算定する処置を行った場合、その処置名及び回数を、診療時間以外又は深夜において再診を行たった場合は、その回数をそれぞれ記入。深夜の時は深。

○充てんインレ−欄について
イ.アマルガム充てんを行なった場合、「ア」の個所に、レジン充てんを行なった場合は
「レ」の個所に、硅酸セメント充てんを行なった場合は「硅」の個所に、燐酸セメソト充
てんを行なった場合は「燐」の個所にそれぞれ回数を記入。
ロ.14金ポストインレーを行なった場合は、「14Kポスト」の個所に、14金複雑窩洞インレ−を行なった場合は「14K複雑」の個所に、その他の合金インレーを行なった場合は「その他の合金」の個所にそれぞれ個数を記入する。

○補てつ欄について
イ.有床義歯を行なった場合は、床の総数及び義歯の総数を記入。
なお、遊離端義歯を行なった時は、床の前の所にゆ×個数と記載。
ロ.金鋳造鈎を使用した場合は「14K」の個所に、線鈎を使用した場合は使用金属が不銹鋼のときは「不」の字句を、特殊鋼のときは「特」の字句をまた、線鈎の種別は「双」の字句を、両翼鈎のときは「レスト」の字句を、レストのない鈎のときは「ナシ」の字句を○でかこみ、それぞれその個数を記入。
ハ.特殊鋼のバーを使用した場合は「特殊」の個所に、不銹鋼のバーを使用した場合は「不銹」の個所にそれぞれ個数を記入。
ニ.歯冠継続歯で、陶歯前装金合金(14カラット)裏装を行なった場合は「14K」の個所に、陶歯前装その他の合金裏装を行なった場合は「その他の合金」の個所に、全陶歯冠を行った場合は「陶」の個所に、レジン冠を行なった場合は「レ」の個所にそれぞれ個数にそれぞれ個数を記入。
ホ.セメントによる支台築造を行った場合は「セ」の個所に、アマルガムによる支台築造を行った場合は「ア」の個所に、その他の合金による支台築造を行った場合は「その他の合金」の個所にそれぞれ個数を記入。
ヘ.金合金(20カラット以上)冠を使用した場合で、 大臼歯のときは「大」の字句を、小臼歯のときは「小」の字句を○でかこみ、金銀パラジウム合金冠を使用した場合で、大臼歯のときは「大」の字句を、小臼歯のときは「小」の字句を○でかこみ、その他の金属冠を使用した場合は該当個所にそれぞれ個数を記入。
ト.その他の欄には、臼歯金属歯、補てつ隙、充填物及び補てつ物の修理もしくは顎補てつを行った場合はバ−の保持装置を使用した場合にそれぞれの処に個数等を記入。

○手術欄について
イ.抜歯を行なった場合は、乳歯については「乳」、前歯については「前」、臼歯については「臼」、難抜歯については「難」の個所にそれぞれ歯数を記入。なお、埋伏歯の抜歯については、「難」の箇所に含めて記入。
ロ.その他の欄は抜歯以外の手術(手術の所定点数を準用して算定を行なう手術を含む。)について、又は手術にあたって線副子(床副子を含む。)を装着した場合、診療時間以外又は深夜に再診を行なった場合(同時に処置を行なった場合を除く。)緊急のため診療時間以外の時間に手術を行なった場合等にそれぞれその内容及び回数を記入。
ハ.手術に特定薬剤を使用した場合は、その薬名及び使用量(力価)を記入。

○麻酔欄について
 麻酔を行なった場合は伝達麻酔については「伝麻」、浸潤麻酔又は圧迫麻酔について
は「浸麻」、迷もう麻酔については「迷もう」、開放点滴式全身麻酔、マスク又は気管内挿管による閉鎖循環式全身麻酔については「全麻」の個所にそれぞれ回数を記入。

参考文献/藤林平著:歯科医療保険の実際,医歯薬出版株式会社,東京,1962.

補遺:今年は開業から40年が経過し、 日本歯科評論に「歯科の適正歯科医療費は4兆3,800億円である!」を上梓し、ライフワ−クをCDに集大成しました。
「歯科の適正歯科医療費は4兆3,800億円である!」の講演会の模様は、 富山県保険医協会の講演会ア−カイブ動画配信で見ることができます。


   


当院の特徴紹介
いつも、総山先生の教えを守るよう治療に当たっています。
院長は、この事業の設立時から中心的役割をにない一定の成果を出しました。
年に1回は必ず「かかりつけ歯科医」で健診することが重要と考えます。
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