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中道歯科医院
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2019年8月19日
令和元年8月院長のマンスリートーク◆選挙と組織指導力−参議院選挙を振り返って−
令和元年8月院長のマンスリートーク◆選挙と組織指導力−参議院選挙を振り返って−

 先月、参議院選挙のことに触れたが、今月は過去の日歯連盟の参議院選挙と今回の比嘉なつみ候補の都道府県別得票数について考察してみたい。2001年の中原爽氏は104,581票、2007年の石井みどり氏は228,165票、2010年西村正美(民主党)氏は100,932票、2013年の石井みどり氏は294,148票で当選、今回のひがなつみ氏は114,596票で次点落選という結果であった。(表参照)


 比嘉なつみ氏の114,596票を都道府県別に日本歯科医師会員1人当たり獲得票の多いところと少ないところを調べると
多いところ−①沖縄②熊本③岐阜④長崎⑤三重⑥島根⑦岡山⑧静岡⑨愛媛⑩佐賀
少ないところ−①香川②山口③大阪④兵庫⑤青森⑥秋田⑦北海道⑧栃木⑨滋賀⑩京都
となる。多いところの①沖縄②熊本③岐阜は日本歯科医師会員1人当たり獲得票が3票を超えているのに対し、少ないところの①香川②山口③大阪は日本歯科医師会員1人当たり獲得票が1票にも満たない。この差は何なんだろうか。概して九州地区と東海地区が多いのに対し、近畿地区と北海道東北地区、関東地区が少ない。会長の組織指導力の差が今回の選挙結果にはっきりと現れている。 
 「組織」とは「社会を構成する各要素が結合して有機的な働きを有する統一体」と「広辞苑」に書かれている。有機的とは、「各部分の間に緊密な統一があって、部分と全体が必然的関係を有しているさま」である。
 歯科医師に関する身分法が歯科医師会の政治力なしではできなかったという生い立ちが示すように、歯科医療に関する事項を改革していくために「組織」や「政治」の果たす役割は常に大きく、その責任も重い。
 昭和60年頃、官僚やビジネスマンの間でよく読まれた本に、帝国陸海軍の作戦の失敗の原因を組織論の視点と方法で分析した『失敗の本質日本軍の組織論的研究』がある。同書によれば、組織上の失敗要因には大きく分けて3つあるという。すなわち、
①人的ネットワークを偏重するような組織構造だったこと(−部の個性の強い人間のところに意思決定と権限が集中して、その作戦参謀が主観的な戦略思想のもとにどんどん作戦を指導した)
②学習を軽視していたこと(作戦に失敗した場合、徹底的に論理的分析を行って次の戦略や作戦に役立てるという考え方がなかった)
③責任の所在が暖昧にされたこと(徹底的に調査するとともに、責任者・関係者の厳しい訊問を公開で行い、組織の意思決定に関する欠陥分析を行わなかった)
である。
 日本歯科医師会や日本歯科医師連盟は、今こそ組織論的な研究や分析に学ぶべきである。日本歯科医師会は歯科医師社会を代表する総合団体で、「医道の高揚と歯科医学の進歩発展と公衆衛生の普及向上とを図り、もって社会ならびに会員の福祉を増進すること」を目的としており、100年以上前に、われわれの先輩が「歯科医の権利を伸長し、業務を保護」する目的で設立した由緒ある団体である。今般、「大声を挙げて大いに我が権利を伸長する」という設立時の理念を実行するシステムの再構築が求められている。
 組織の本来の姿、各部分の間に緊密な統一があって、部分と全体が必然的関係を有するよう各自が意識改革していかなければ、歯科医師会の危機は救われない。
 一部の道府県の会長をはじめ「組織」や「政治」の果たす役割が常に大きく、その責任も重いことを自覚できない人が増えていることが危惧される。

   


当院の特徴紹介
いつも、総山先生の教えを守るよう治療に当たっています。
院長は、この事業の設立時から中心的役割をにない一定の成果を出しました。
年に1回は必ず「かかりつけ歯科医」で健診することが重要と考えます。
良質な音質のBGMを流してます。
患者にとってより安全で安心できる歯科外来診療の環境整備は万全