中道歯科医院|富山市高木 むし歯 歯周病 入れ歯 訪問診療 小児歯科 英語対応可 Availble language:Einglish,Department of Dentistry,ToyamaCity

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中道歯科医院
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2010年9月17日
平成22年9月 院長のマンスリートーク ◆NHKスペシャル「封印された原爆報告書」を見て
◆NHKスペシャル「封印された原爆報告書」を見て
被爆から65年、8月6日放映されたNHKスペシャル「封印された原爆報告書」は衝撃的であった。2万人を超す被爆者を対象に、1300人の医師・科学者が原子爆弾が人体に与える影響を徹底的に調べて181冊併せて1万ページにも及ぶ膨大な報告書を作った。生々しい被爆の実態データの中には200人の解剖の記録もあった。
昭和20年11月30日に提出された、原子爆弾による広島戦災医学的調査報告(「Medical Report of The Atomic Bombing in Hiroshima」をはじめ詳細なデータのすべては英語に翻訳され、米国原爆調査団代表のオーターソン大佐(マッカーサーの主治医であった)に渡され、日本の被爆者のためにいかされることはなかった。被爆国にしかできない貴重な資料であったが、アメリカの核戦略に利用されることになった。浮かびあがってくるのは、被爆者の救済よりも米国との関係を優先させていた日本の姿であった。
 報告書の中でも最も重要なものは、東京帝国大学都築教授らが中心にまとめた、爆心地からの距離と死者の割合に関するものであった。爆心地から0.8km以内は560人全員死亡、1.3km以内は132人中50人が死亡というような数値をもとに作られた「死亡率曲線」は、多くの人間の犠牲がなければ得られない貴重な情報であった。その日学校へ行った1万7千人の子供たちが殺傷能力を試すためのサンプルにされた現実はあまりにもむごい。
 被爆後の症状は体温が40℃近くまで上がり、白血球数は1/4に減少、髪の毛が抜け、歯齦(肉)痛と咽頭痛(Pains of Gums and Larynx)、体中の出血斑(Spots of Potechiae)というものが大半を占めた。
原子爆弾投下から数日後、現地に入った人たちも被爆者と同じ症状、すなわち体温の上昇、歯茎とのどの痛み、頭髪の抜け、体中の出血斑が現れ、一生後遺症に悩まされることになった。平成15年、国を相手取った「入市被爆」の裁判に勝訴したとはいえ、あまりにも解決まで時間がかかり過ぎた。裁判の為に尽力した番組に出てきた人達には頭が下がる。 番組は「日本は自己の原爆の被害に目を向けてこなかったが、この報告書はその矛盾を物語っている」というコメントで終わったが、二度とこのような悲惨な戦争は起こすべきではないというのが、番組を見た多くの人の感想ではないだろうか。
被爆の症状として、歯肉の痛みや出血が随所に出てきたが、病気の先行指標としての口腔の大切さを改めて認識させられた番組でもあった。
   


当院の特徴紹介
いつも、総山先生の教えを守るよう治療に当たっています。
院長は、この事業の設立時から中心的役割をにない一定の成果を出しました。
年に1回は必ず「かかりつけ歯科医」で健診することが重要と考えます。
良質な音質のBGMを流してます。
患者にとってより安全で安心できる歯科外来診療の環境整備は万全