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2018年12月19日
平成30年12月院長のマンスリートーク◆日歯連盟の支出は適正か?
平成30年12月院長のマンスリートーク◆日歯連盟の支出は適正か?
来年は参議院選挙の年であり政治に関心が向かうが、本年11月30日に発表された2017年(平成29年分)の日本歯科医師連盟の政治資金収支報告書(会計責任者冨山雅史)を見ると、本年の収入額が1,034,897,439(党費又は会費を納入した人数は42,741一昨年より1,471人増加)、前年からの繰越額1,750,479,786と併せて収入総額は2,785,377,225であり、支出総額は869,559,528であった。
経常経費は(1)人件費161,638,013(昨年より約3,500万円増加)、(2)光熱水費369,483、(3)備品・消耗品費14,544,580(昨年より約622万円増加)、(4)事務所費28,954,695で計は205,506,771であった。 人件費のほとんどが役員の給与である。毎月の給与以外に賞与が年収の半分(6月分)出ている。 退職金も破格である。さらに、旅費は原則実費ということになっているが、現実にもらっている額は実費の倍程なので、いい小遣いとなる。料亭・ホテルでの飲み食いも渉外費となる。
政治活動費のうち組織活動費は134,349,522で、内訳は会議費(連盟関係の会合の旅費)55,181,751、旅費(活動旅費)25,065,462、交際費(広告料・御祝金等)16,600,996、諸会費(政治家のパーティー券等)31,552,200、渉外費(飲食代)5,949,313(前年よりやや増加)である。身内の機能していない会合の旅費に5千5百万使っている。
その他旅費(5万未満−領収書の添付がないもの)1,007万、タクシー代203万など何に使っているのかわからない。渉外費では、新宿の仏蘭西料理Nの飲食114万や杉並松鮨45万も目立つ。
表1(1)(2)(3)は、諸会費(政治家のパーティー券等)31,552,000(昨年より約570万円増加)の内訳であるが、額の殆どが5万から10万と実にせこい。子供の使いではあるまいし、政治家に失礼ではないか。医師連盟などと比較されると、現執行部の政治センスのなさが裏付けられる。諸会費で多いのは、山田宏よい国後援会、平成研究会セミナー事務局、為公会、清和政策研究会、島村大君を励ます会ぐらい。
その他、選挙関係費(印刷代等)808,380、陣中見舞700,000、機関紙誌の作成関係費に29,962,225、ホームページ関係費1,355,400(フリーセル)、宣伝費4,130,460が支出されており、調査研究費は881,260(アセント60万)となった。
寄附・交付金は491,851,000かかっているが、(一財)国民政治協会はゼロ、新世紀社会保障政策研究会(石井みどり)1,000万、自由民主党千葉県第13選挙区1,000万、自由民主党北海道衆議院比例区第一支部250万、自由民主党埼玉県第十四選挙区支部500万、自由民主党沖縄県第三選挙区支部500万、自由民主党埼玉県参議院選挙区第四支部250万、自由民主党神奈川県参議院選挙区第三支部300万、自由民主党東京都参議院比例区第二十二支部250万と10月の選挙対策が目立つ位で、それ以外は都道府県歯科医師連盟への寄附金で約4億2千万弱も戻っている。
一方、日本医師連盟(委員長横倉義武)の経常経費は(1)人件費77,125,768(日歯連盟より8,400万少ない)、(2)光熱水費620,000、(3)備品・消耗品費4,349,941、(4)事務所費21,090,585で計は103,186,294と日本歯科医師連盟と比較して5,700万円程少ない。また、政治活動費のうち組織活動費は128,328,273で、内訳は組織対策費37,162,602、交際費(日歯連盟の諸会費にあたる)70,110,700(日歯連盟より1,181万多く、使っているところはホテルが主で金額もすごい)、渉外費(飲食代)17,768,849、行事費3,286,122である。陣中見舞いも3,080万円で日歯連盟より3,010万多い。
日本医師連盟の寄附・交付金は620,054,000であるが、寄付金3億4,270万の内、(一財)国民政治協会2億円、他多くの政治家にそれなりの額で1億4千万、しっかりと中央へ政治献金をしている。そして、都道府県医師連盟へは交付金という名目で約2億7,735万4千円戻している。
ほぼ同じ収入で、日本医師連盟は中央への献金として交際費の7,011万円と寄付金3億4,270万円、併せて4億1千万円を計上しているのに対し、日本歯科医師連盟は諸会費(政治家のパーティー券等)3,155万円と寄付金7,325万円、併せて1億480万円しか献金していない。金額で比較すると日本歯科医師連盟の政治力は日本医師連盟のたった25%(昨年の12%よりアップしたが)である。いくら偉そうなことを言っていてもその差は歴然としている。
この事に対して、歯科界で異議を唱える人が少ない(知らないし、興味もない)が、全く異常な事態なのである。ホームページでも詳細が知らされないし、評議員会で指摘する人もいないので、社会問題化が繰り返されている。結局、職域代表も来年いなくなる。
日本歯科医師連盟の(一財)国民政治協会(自民党)への献金ゼロは医師連盟の2億円と比べ問題外である。日本歯科医師連盟で集めたお金は都道府県歯科医師連盟へ寄付金で戻すのではなく、中央で効率的に使うべきであろう。中央への会費や寄付金が集めた金(会員の浄財)の10%では悲しすぎる。
これまで同様、日歯連盟の会費の使い方には今後も目を配る必要があるが、ここは役員人事も含め改革が求められる。役に立たない理事会や評議員会、役員の旅費への出金は最小限にすべきであろう。まさに、日本歯科医師連盟は会員のものでなく、連盟役員の老後の小遣い稼ぎとなっている。中央で政治家にお金を使わないのであれば、会費のさらなる大幅値下げをすべきであろう。日本歯科医師連盟は、まさに昔から「伏魔殿」(係わった人は常に不幸になる)である。
繰り返すが、平成17年の日歯連盟改革で財務の合理化・透明化(支出面の見直しとともに適切な政治活動に基づく財務全体の透明化・合理化に向けた会計規則等の整備と執行部の意思決定システムの構築)や献金の見直し(偏った秘密主義を是正し都道府県連盟との緊密な連携による有意義な献金活動のルール作り)を行うはずだったのではないか。
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経常経費は(1)人件費161,638,013(昨年より約3,500万円増加)、(2)光熱水費369,483、(3)備品・消耗品費14,544,580(昨年より約622万円増加)、(4)事務所費28,954,695で計は205,506,771であった。 人件費のほとんどが役員の給与である。毎月の給与以外に賞与が年収の半分(6月分)出ている。 退職金も破格である。さらに、旅費は原則実費ということになっているが、現実にもらっている額は実費の倍程なので、いい小遣いとなる。料亭・ホテルでの飲み食いも渉外費となる。
政治活動費のうち組織活動費は134,349,522で、内訳は会議費(連盟関係の会合の旅費)55,181,751、旅費(活動旅費)25,065,462、交際費(広告料・御祝金等)16,600,996、諸会費(政治家のパーティー券等)31,552,200、渉外費(飲食代)5,949,313(前年よりやや増加)である。身内の機能していない会合の旅費に5千5百万使っている。
その他旅費(5万未満−領収書の添付がないもの)1,007万、タクシー代203万など何に使っているのかわからない。渉外費では、新宿の仏蘭西料理Nの飲食114万や杉並松鮨45万も目立つ。
表1(1)(2)(3)は、諸会費(政治家のパーティー券等)31,552,000(昨年より約570万円増加)の内訳であるが、額の殆どが5万から10万と実にせこい。子供の使いではあるまいし、政治家に失礼ではないか。医師連盟などと比較されると、現執行部の政治センスのなさが裏付けられる。諸会費で多いのは、山田宏よい国後援会、平成研究会セミナー事務局、為公会、清和政策研究会、島村大君を励ます会ぐらい。
その他、選挙関係費(印刷代等)808,380、陣中見舞700,000、機関紙誌の作成関係費に29,962,225、ホームページ関係費1,355,400(フリーセル)、宣伝費4,130,460が支出されており、調査研究費は881,260(アセント60万)となった。
寄附・交付金は491,851,000かかっているが、(一財)国民政治協会はゼロ、新世紀社会保障政策研究会(石井みどり)1,000万、自由民主党千葉県第13選挙区1,000万、自由民主党北海道衆議院比例区第一支部250万、自由民主党埼玉県第十四選挙区支部500万、自由民主党沖縄県第三選挙区支部500万、自由民主党埼玉県参議院選挙区第四支部250万、自由民主党神奈川県参議院選挙区第三支部300万、自由民主党東京都参議院比例区第二十二支部250万と10月の選挙対策が目立つ位で、それ以外は都道府県歯科医師連盟への寄附金で約4億2千万弱も戻っている。
一方、日本医師連盟(委員長横倉義武)の経常経費は(1)人件費77,125,768(日歯連盟より8,400万少ない)、(2)光熱水費620,000、(3)備品・消耗品費4,349,941、(4)事務所費21,090,585で計は103,186,294と日本歯科医師連盟と比較して5,700万円程少ない。また、政治活動費のうち組織活動費は128,328,273で、内訳は組織対策費37,162,602、交際費(日歯連盟の諸会費にあたる)70,110,700(日歯連盟より1,181万多く、使っているところはホテルが主で金額もすごい)、渉外費(飲食代)17,768,849、行事費3,286,122である。陣中見舞いも3,080万円で日歯連盟より3,010万多い。
日本医師連盟の寄附・交付金は620,054,000であるが、寄付金3億4,270万の内、(一財)国民政治協会2億円、他多くの政治家にそれなりの額で1億4千万、しっかりと中央へ政治献金をしている。そして、都道府県医師連盟へは交付金という名目で約2億7,735万4千円戻している。
ほぼ同じ収入で、日本医師連盟は中央への献金として交際費の7,011万円と寄付金3億4,270万円、併せて4億1千万円を計上しているのに対し、日本歯科医師連盟は諸会費(政治家のパーティー券等)3,155万円と寄付金7,325万円、併せて1億480万円しか献金していない。金額で比較すると日本歯科医師連盟の政治力は日本医師連盟のたった25%(昨年の12%よりアップしたが)である。いくら偉そうなことを言っていてもその差は歴然としている。
この事に対して、歯科界で異議を唱える人が少ない(知らないし、興味もない)が、全く異常な事態なのである。ホームページでも詳細が知らされないし、評議員会で指摘する人もいないので、社会問題化が繰り返されている。結局、職域代表も来年いなくなる。
日本歯科医師連盟の(一財)国民政治協会(自民党)への献金ゼロは医師連盟の2億円と比べ問題外である。日本歯科医師連盟で集めたお金は都道府県歯科医師連盟へ寄付金で戻すのではなく、中央で効率的に使うべきであろう。中央への会費や寄付金が集めた金(会員の浄財)の10%では悲しすぎる。
これまで同様、日歯連盟の会費の使い方には今後も目を配る必要があるが、ここは役員人事も含め改革が求められる。役に立たない理事会や評議員会、役員の旅費への出金は最小限にすべきであろう。まさに、日本歯科医師連盟は会員のものでなく、連盟役員の老後の小遣い稼ぎとなっている。中央で政治家にお金を使わないのであれば、会費のさらなる大幅値下げをすべきであろう。日本歯科医師連盟は、まさに昔から「伏魔殿」(係わった人は常に不幸になる)である。
繰り返すが、平成17年の日歯連盟改革で財務の合理化・透明化(支出面の見直しとともに適切な政治活動に基づく財務全体の透明化・合理化に向けた会計規則等の整備と執行部の意思決定システムの構築)や献金の見直し(偏った秘密主義を是正し都道府県連盟との緊密な連携による有意義な献金活動のルール作り)を行うはずだったのではないか。