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2015年5月19日
平成27年5月院長のマンスリートーク◆日歯連盟「迂回献金」疑惑の真相に迫る
◆日歯連盟「迂回献金」疑惑の真相に迫る
東京地検特捜部は4月30日、政治資金規正法違反の疑いで、日歯連盟本部事務所を家宅捜索した。

2013年の政治資金収支報告書によると、日歯連盟は1月23日、西村正美参院議員(民主党)を支援する西村まさみ中央後援会に5千万円を寄付したが、同後援会は同日、石井みどり氏を支援する石井みどり中央後援会に5千万円を寄付した。その後、日歯連盟は同年3月15日、石井みどり中央後援会に4,500万円を直接寄付し、結果的に、政治資金規制法の年間上限5千万円を超える計9,500万円の寄付がされた疑いが持たれている。

今年1月23日の日歯連盟第123回臨時評議員会は参院選の組織代表候補者に砂川稔氏を決定したが、一部の評議員から西村後援会から石井後援会への資金移動が「迂回献金ではないか」という問題視する声があがっていた。高木氏も立候補している日本歯科医師会会長予備選挙のさ中である。翌日の朝日新聞は1面トップでこの件を書いた。1月27日付けの高木幹正日歯連盟会長名で出された内部文書では「2013年の石井後援会の活動に必要な予算額は9,500万円だった。4,500万円を石井後援会に寄付し、残りの5千万円を西村まさみ後援会に寄付した後、改めて石井みどり後援会に寄付する形で資金移動を行った。本連盟の嘱託弁護士からも違法ではないとの回答を得た。」と記されている。

朝日新聞の取材に日歯連盟は「日歯連盟と両中央後援会の3団体は独立しており、活動目的も異なる。資金処理は合法的に後援会活動を行うためだ。」と回答している。

石井みどり氏と西村まさみ氏は、ともに参院選で比例区から出馬し、日歯連盟の支援を受けて当選した。石井みどり中央後援会と西村まさみ中央後援会は、ともに日歯連盟本部と同じ住所に事務所を置き、2013年当時の両中央後援会の代表は高木幹正会長が務めていた。会計責任者は石井後援会が村田副理事長、西村後援会が砂川稔参与だった。

日歯連盟を巡っては、11年前の平成16年、診療報酬の改定を巡る汚職事件や自民党旧橋本派の政治団体への収支報告書に記載されていない1億円の献金事件などが明らかになり、日歯連盟の当時の会長ら幹部、社会保険庁の元長官、それに元国会議員などが有罪判決を受けた。日歯連盟の事件をきっかけに政治資金規正法が改正され、政治団体間の寄付に年間5,000万円の上限が設けられた。

西村正美議員をめぐっては、参院選比例区に立候補した2010年、日歯連盟が西村まさみ中央後援会と、西村氏が代表を努める民主党参議院比例区第80総支部にそれぞれ5千万円を寄付。同支部はその後、5千万円を西村まさみ中央後援会に寄付し、計1億円が西村まさみ後援会に渡っていたことも明らかになった。

私は、これまで日本歯科評論のコラムで「日歯連盟は、公正で効率的な事業執行と会計面の適正化・透明化を行っているというが、役員報酬・職員給与等人件費に1億円以上、会議費・旅費に1億円、都道府県歯科医師連盟に2億円以上の交付金など他の政治団体に見られない非効率的な面が多い。結果として、中央への献金額が大幅に低下している。現実的には、政治を動かす力はカネ(政治献金)と票(選挙での得票)である。」と書いてきた。今月は、日歯連盟「迂回献金」疑惑の真相に迫ってみたい。

2013年の日本歯科医師連盟の政治資金報告書を見ると、本年の収入額が1,016,170,500(党費又は会費を納入した人数は44,163人)、前年からの繰越額が2,659,100,015で収入総額は3,682,522,255であった。支出総額は1,216,938,853となっている。

経常経費は(1)人件費172,437,691(2)水道光熱費400,090(3)備品・消耗品費8,180,934(4)
事務所費20,759,471で計は201,778,186であった。人件費のほとんどが役員の給与である。毎月の給与は会長35万、副会長19万、理事長36.5万、副理事長32万、常務理事17万、理事8.5万、常任監事13万、監事8.5万で、賞与は予算の定めるところにより年2回支給される。退職金は会長180万、副会長100万、理事長185万、副理事長165万、常務理事88万、理事45万、常任監事65万、監事45万である。さらに、旅費は原則実費ということになっているが、現実にもらっている額は実費の倍程なので、いい小遣いとなる。いい料亭・ホテルでの飲み食いも渉外費となる。
何が起きようが、給与をもらうために役にしがみついている醜い実態がかいま見える。

政治活動費のうち組織活動費は219,281,648で、内訳は会議費(連盟関係の会合の旅費)118,054,025、旅費(活動旅費)37,043,835、交際費(広告料・御祝金等)8,533,380、諸会費(政治家のパーティー券等)39,710,000、渉外費(飲食代)15,940,408である。身内の会合の旅費に1億も使っている。活動旅費も3,700万(うち会長536万、理事長381万、副会長347万)と多く、飲食代も1,500万も使っている。所詮、会員の払った金なので財布は甘い。

選挙関係費は陣中見舞2,500,000で石井みどり氏に200万、大塚耕平氏に50万である。

機関紙誌の作成関係費に64,522,595(すべて一世出版)、ホームページ関係費1,578,290(フリーセル)支出されている。一社に集中して支払われている。

調査研究費は19,663,561(嘱託の給与真野章650万、山本直225万、津島雄二120万など−嘱託というだけで、あまり仕事をしなくてもいい給与が払われている。)

寄附・交付金は707,558,009かかっているが、内容をみると西村まさみ中央後援会5,000万(後日、石井みどり中央後援会へ寄附)、自由民主党神奈川参議院選挙区第3支部1,500万、自由民主党大阪府第7選挙区支部30万、石井みどり中央後援会4,500万、大久保ゆきしげ後援会1,500万+200万、(一財)国民政治協会5,000万+5,000万、公明党埼玉県本部30万、自由民主党鹿児島参議院選挙区第51支部50万、自由民主党埼玉県参議院選挙区第4支部200万+200万、新世紀社会保障政策研究会500万+1,479,419+250万+250万、花誠会500万+250万+250万、 島村大後援会500万+200万、日本歯科衛生士連盟300万、自由民主党北海道衆議院比例区第1支部100万、自由民主党千葉県第13選挙区支部100万、新原秀人後援会50万、比嘉なつみ連合後援会100万、新日本情報調査会100万、それ以外は都道府県歯科医師連盟への寄附金で約4億4千万弱戻っている。

選挙に9,500万円かかったという内容を石井みどり中央後援会政治資金収支報告書からひろうと、会議費2,026,248円、ハイヤー代金1,939,150円、タクシー代金1,549,270円、活動旅費7,607,895円、宿泊費72,800円、電報代361,000円、資料送付費5,220,000円、印刷代36,884,281円、郵送代13,816,622円、動画作成代930,000円、データ突合作業費378,000円、支援者名簿データ化費13,343,969円、品代1,564,605円、意匠代2,329,948円、設備装飾代1,232,208円、寄附金5,085,127円、調査費200,000円、その他1,103,168円 合計95,644,291円。特に、印刷代3688万円、郵送代1381万円、支援者名簿データ化費1334万円が目立つが、金の荒い流れがみてとれる。他の政治連盟では考えられないことが起きている。石井みどり中央後援会については2つの疑問が残る。2011年の前年からの繰越金4,070万円のうち4,050万を同年日歯連盟に戻していることと、2013年は前年からの繰越金が4,102万円あったのに、西村まさみ中央後援会経由のお金を含めて9,500万円を収入に入れて翌年に3,668万円を繰越していることである。推定であるが、2011年には東日本大震災の地元被災歯科医師に1人当たり20万円の災害見舞金の支出が5,740万円ほど発生したことが寄附金の返還に影響したのではないかと思われる。繰越金4,070万円をそのまま残しておけば、今回のようなことをせずにすんだはずである。

日歯連盟の会費の使い方には今後も目を配る必要があるが、ここは人心一新で改革ができる役員構成が求められる。

   


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