中道歯科医院|富山市高木 むし歯 歯周病 入れ歯 訪問診療 小児歯科 英語対応可 Availble language:Einglish,Department of Dentistry,ToyamaCity

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中道歯科医院
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2011年3月11日
平成23年3月院長のマンスリートーク ◆「噛む」ことが「生きる力」を与える−ためしてガッテン発
 2月9日のNHKためしてガッテン「脳と身体を刺激せよ!やる気の源は○の裏に」を見て、ロバの入れ歯を作った石上先生(学生時代に歯型彫刻を教わった)もすごかったが、人生!奇跡の噛むバック物語はやる気が出る刺激的な内容であった。
 老衰で歩くことができなかった88歳の男性が、入れ歯をいれたら1か月で歩けるようになり、2か月後には姿勢がよくなって、半年後には庭仕事までできるようになった(歯科界ではおなじみのおじいさんの話)。また、脳血管障害で倒れて支えがないと歩けなかった女性も、入れ歯をいれた次の日から一人で歩けるようになった事例も紹介。
 さらに、突然倒れて入院生活を余儀なくされ、3か月で体重が75kgから55kgになり、口から食事ができなくなり胃ろうを始めた77歳の男性も、入れ歯をいれて噛んで食べられるようになっただけで、記憶がはっきりし、自分から冗談を言い、パソコンを使い、おしゃれをし、散歩までできるようになった。結局、「噛む」という行為は全人類に必要な「生きる力」を与えている。
 噛むことと脳の関係においては、生理学研究所(愛知)の実験で、「噛む」ことが脳を活性化させ、音を聞いてからの反応を早めることや、アメリカスタンフォード大学のマウスの実験では、固形の飼料を食べていたマウスに比べ、粉末の飼料を食べていたマウスは脳の海馬(記憶の中枢)の神経新生細胞数が25%減ったことが示された。
 上下の歯が接触することが脳に刺激を起こすが、そのセンサーは歯根膜にある。歯根膜が1000分の5ミリを識別ができることも驚きだが、三叉神経を通じて直接脳につながって「生きるのに必要な力」を与えている。脳の感覚野、運動野だけでなく、海馬(記憶の中枢)や前頭前野(思考やコミュニケーションに関係)、さらに線条体(「意欲」に関連)につながり、人間の「生きる源」を司っている。
 歯が無くなると歯根膜も無くなるが、入れ歯をいれることにことによって上下の顎の位置が定まり、姿勢もよくなり、力も入り、バランス感覚も戻ってくる。歯根膜が無くなっても、口の中の粘膜などがセンサーとして歯根膜の代用をしている。口を常にきれいにして歯茎を刺激することが重要とする。
 東京歯科大学のプールにおける実験では、下あごを右にずらすと重心が右に移動することが映され、歯が抜けたら必ず治療しなければならないことが明らかにされた。番組に登場した東北福祉大学の渡邊誠教授によれば、歯の本数が少なくなると側頭葉内側部(海馬−記憶の中枢)に萎縮をもたらしアルツハイマー型の認知症になるという。高齢社会の介護において重要なポイントとなる。結局、歯が抜けないことが大事である。
 日本歯科医師会(大久保満雄会長)は相も変わらず、「歯科は生活を支える医療」と広言しているが、専門家以外の人は「噛むことは生きる力を与える」として、歯科の効能をしっかり理解している。日本歯科医師会は、いつまでも寝ぼけたことを言っていては時代から取り残されることになる。
 国は歯科医療にもっと力を入れるべきであろう。歯科医療費が多少増加しても、全体の国民医療費は必ず下がるはずである。
   


当院の特徴紹介
いつも、総山先生の教えを守るよう治療に当たっています。
院長は、この事業の設立時から中心的役割をにない一定の成果を出しました。
年に1回は必ず「かかりつけ歯科医」で健診することが重要と考えます。
良質な音質のBGMを流してます。
患者にとってより安全で安心できる歯科外来診療の環境整備は万全