中道歯科医院｜富山市高木　むし歯　歯周病　入れ歯　訪問診療　小児歯科　英語対応可 Availble language：Einglish,Department of Dentistry,ToyamaCity

８月２３日、厚生労働省医政局歯科保健課は、「歯石・バイオフィルムの除去やホワイトニング等を行うことをうたった、いわゆる『歯みがきサロン』において、歯科医師若しくは歯科衛生士でない者が歯科衛生士法第２条１項の業務を行い、又は歯科衛生士が歯科医師の直接の指導を受けずに同業務を行っているとの情報が寄せられているところである。歯科衛生士法第２条１項の業務については、同法第13条により、歯科医師または歯科衛生士でなければ行うことができない。また、歯科衛生士が同業務を行う場合には、歯科医師の直接の指導の下に行わなければならない」旨の周知を図るようにという通知を出した。
同問題は、一部の歯科衛生士が「独立開業しませんか。保険外収入のアップを図りませんか」といううたい文句で研修会を開催していたことなどに対し、７月２４日の近畿北陸地区歯科医師会・歯科医師連盟役員合同連絡協議会で、「歯科衛生士法等に違反する営利目的の『歯みがきサロン』等の開業について歯科医療の尊厳と秩序を守るため、関係行政機関の早急な対応を求める」との要望書が採択され、日歯に提出、大久保会長も早急に対応する旨の発言をしていた。
歯科衛生士法第２条第１項において「歯科衛生士とは、厚生労働大臣の免許を受けて、歯科医師の直接の指導の下に、歯牙及び口腔の疾患の予防処置として次に掲げる行為を行うことを業とする女子をいう。
一、歯牙露出面及び正常な歯茎の遊離縁下の付着物及び沈着物を機械的操作によって除去すること、
二、歯牙及び口腔に対して薬物を塗布すること」と規定されている。さらに、第２項と３項で、歯科診療の補助や歯科衛生士の名称を用いて、歯科保健指導をなすことを業とすることが書かれている。
日本歯科衛生士会は、歯科衛生士教育が３年制になり、歯科医学医療の伸展に伴い、歯科衛生士業務が高度化しているとし、本年１月１４日付けで日本歯科医師会、２月２６日に民主党の小沢幹事長に歯科衛生士法第２条第１項の「歯科医師の直接の指導の下」を「歯科医師の指導の下」へ、「女子」を「者」へ変更を求める要望書を提出している。
また、３月の第165回日歯代議員会で、神奈川県の代議員から歯科医師として歯科保健・医療活動の一層の充実・推進を図るためにも、日本歯科衛生士会の要望が早期に実現することを要望する旨の個人質問がなされたりするなど、３年制移行を契機に歯科衛生士の地位の向上と業務範囲について様々な検討がなされている時に出された「歯みがきサロン」に関する通知だけに影響は大きい。