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中道歯科医院
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2016年4月18日
平成28年4月院長のマンスリ−ト−ク◆21世紀の口腔保健戦略
◆21世紀の口腔保健戦略
 これまで公衆衛生学の視点から歯科界に多くのメッセ−ジを発信してきたAubrey Sheihamロンドン大学名誉教授が昨年11月に亡くなった。氏の主張で、 英国において、 1970年代から1980年にかけての「早期治療が早期の再治療を生む」「定期歯科受診が不要な治療を招く」などの問題提起を、政府の「不必要な歯科治療に関する諮問委員会」の検討を経て1990年のNHS(国民保健サ−ビス)歯科診療報酬の「かかりつけ歯科医」への登録制と歯科人頭報酬へと転換させた。また、 今後の歯科医学教育や予防対策についての考え方は、国連総会ハイレベル会議の政治宣言(2011年)にも反映された。
今月は、「歯界展望」に掲載されたAubrey Sheiham氏の論文を以下に紹介する。
 口腔保健は全身の健康の必須要素であり、現在の主要な慢性疾患と共通のリスク要因を有する。現在の口腔保健対策で予防や不平等の解消が図れないのは、歯科医師や政策担当者が、他の多くの非感染性疾患とも共通する健康の社会的要因への取り組みとの協働を図らないからである。
 現在、口腔疾患の改善のために一般的にとられている方策には、深刻な限界がある。それらは、慢性疾患を予防することに効果的でないばかりか、経済的に維持が困難で社会的にも受け入れがたく、倫理的にも問題がある。科学的な歯科疾患の予防対策の疫学的根拠にもかかわらず高い有病状況が続いていることは、公衆衛生の原則に沿った対策への転換が必要であることを示す。
 今こそ、口腔の健康が全身の健康の不可欠の一部であるとの認識に基づき、住民のニーズと要求の双方を射程におき、慢性疾患の社会的決定要因に対処する公衆衛生的対策を包摂した、新しい口腔ケア対策を進めるべきである。公衆衛生的対策とは、ハイリスク者の予防だけでなく社会全体を対象として、他の疾患との共通リスク要因を予防し、主要な慢性疾患の予防に取り組んでいる他分野の保健医療従事者と協働して進める多様な健康づくり対策である。
Aubrey Sheihamロンドン大学名誉教授の提唱する21世紀の口腔保健戦略は
①他の非感染性慢性疾患への対策とともに、口腔保健を公衆衛生戦略の一環として進める
②疾患の決定要因に対する多職種間の連携を重視し、多くの慢性疾患との共通の原因に取り組む
③共通リスク要因に対する取り組みを進める
④行動変容を図るには、「健康によい選択が、より容易に、不健康な選択が、より困難な選択となる」ように環境の変容を図る
⑤歯科医療の公正な配分
⑥疾患の治療にも予防にも、科学的根拠に基づき効果が示された方法を適用する
⑦人材と技術の適切な活用−歯科的処置の大部分を歯科補助者が進めることができる
⑧指導的な歯科医師には政策の提唱、立案を働きかける役割がある
⑨大多数の歯科医師には、専門的な診断、治療方針の決定、高度の技術を要する対処を担当し、また、健康増進とそのための教育を進める役割がある
⑩大部分の歯科的処置は、コ・デンタルの専門家に委ねる
⑪歯科的処置の多くをコ・デンタルの専門家に委ねることは、お互いの技術の向上とともに、受療機会、価格、内容の改善を図ることができる
⑫歯科診療報酬の制度は、より質の良い医療を提供する意欲を向上させ、効果的で効率的な対処を促し、生体への侵襲を最小限にとどめ、健康に最も良い方法を最も選択しやすいようにしなければならない
 今後の口腔保健に重要なのは、齲蝕と非感染性慢性疾患との共通リスク要因に対する取り組みにおいて、その社会的決定要因に対する他職種との協働を通じて、あらゆる人々を対象とする保健対策の一環として口腔保健対策を進めることである。歯科疾患と多くの慢性疾患との共通のリスク要因である砂糖摂取、喫煙、外傷に結びつく行動要因など、「原因の原因」への対処を、歯科保健は主要な課題としなければならない。科学的根拠に基づいて、歯科治療による介入を最小限に留める対策として、これらの共通リスク要因に対する取り組みに目をそむけているかぎり、いつまでたっても歯科疾患の問題は解決しない。
 診療報酬制度は、まず、侵襲を少なく、予防を促し、かつ受診者への教育や指導を動機づけるようなものでなければならない。そのうえで、診療体制や歯科医療環境を、健康増進を図り、健康的な選択がより容易となる。良質なサービスを提供できるようにする必要がある。現在ある、出来高払い、給料制、人頭報酬制度など、どの一つも、これらすべての条件を備えているものはない。
 公平性、効率と患者の主体的努力を図るためには、人頭報酬の原則は理にかなっており、歯科診療報酬制度としては最適のものである。人頭報酬制度のもとでは、迅速かつ正確な診断に基づき、複雑な治療を避けて患者の治療を進めることで、歯科医師にとっても満足な対応ができる。あまり治療手段にたよることなく、歯科衛生士などの補助者の活用による継続的な管理を行うことにより、患者にとっても、財政的な安定という面からも、そして歯科医師の満足度においても優れている。
 質の良い歯科医療を開発、維持させるためにも、歯科医療の良い面を伸ばすような歯科医療制度を、それぞれの国が確立しなければならない。
   


当院の特徴紹介
いつも、総山先生の教えを守るよう治療に当たっています。
院長は、この事業の設立時から中心的役割をにない一定の成果を出しました。
年に1回は必ず「かかりつけ歯科医」で健診することが重要と考えます。
良質な音質のBGMを流してます。
患者にとってより安全で安心できる歯科外来診療の環境整備は万全